月経移動
旅行や行事を快適に過ごすために
旅行、海水浴、試験、スポーツ、結婚式などの事情で生理のタイミングをずらしたいことがあるものです。そうした際、一時的なホルモン剤の服用により、一週間程度なら、ほぼ確実に生理を移動させることができます。 当院では大規模なスポーツ競技や各種大会でもドーピングにならない薬剤を使用しますので、安心してご利用ください。
費用
3,300円(税込み)
予定のイベントが次回の生理周期の後半にある場合、有効な方法です。生理開始の3〜7日目から10〜14日間ホルモン剤を1日1錠飲みます。飲み終えてから、2〜5日で生理が始まります。この生理の期間は、通常よりやや短くなります。この方法であれば、イベント中にホルモン剤を飲む必要がなく以下のメリットがあります。
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薬による副作用(吐き気など)の影響がない状態でイベントに望める
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稀だが長時間移動に伴って発生する血栓症の懸念を除去できる
デメリットとしては、イベントのある月経周期より、1カ月前の周期に受診する必要があるため、急なイベントには対応できません。
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予定するイベントが、生理周期に被りそうな場合、生理予定日の3〜5日前からホルモン剤を飲み始め、生理を避けたい日まで飲みます。すると飲み終えてから2〜5日で生理が始まり、およそ7〜10日間ずらすことができます。14日以上飲み続けた場合、稀にその最中に生理が生じることがあります。急な予定のイベントにもある程度対応できるのがメリットです。 デメリットはイベントの最中も薬を飲む必要があり、稀に吐き気やだるさなどの副作用が生じることがあります。長時間の移動には、水分補給と足の運動を心がけましょう。
当院では、生理の周期やイベントの内容、日程を考慮して薬(中容量ピルまたは黄体ホルモン剤)と飲む期間を決めて処方します。最も大切なのは、飲み忘れ防止です。1日1・2錠必ず飲む必要があり、飲み忘れると途中で生理が生じてしまいます。とくに時差のある海外旅行では注意が必要です。 生理痛や生理前の症状が強くイベントの際にそれを避けたい方、受験の方、出張や大会出場のたびに生理をずらしたい方は、経口避妊薬(ピル)を使用し、その内服期間を調節することでも容易に生理をずらすことができます。そうした方には、ピルの服用をお勧めします。飲む期間や止める期間についても相談に乗りますので、気軽に受診してください。